「コルク」というとワインの栓か、画びょうなどを止めて掲示板代わりにするコルクボードなどを思い浮かべる方が多いと思います。しかし、実はコルクは建材としてもすぐれた性質を持っているのです。
このコラムでは、浴室コルクタイルを使ったリフォームについて、わかりやすく解説していきます。ぜひ最後まで読んで浴室リフォームの参考にしてください。
コルクの概要
この項目では、コルクタイルを解説する前に、まずコルクそのものがどんなものなのか解説していきます。
コルクって何?
コルクとはコルク樫という樹木の樹皮で、コルク樫の樹皮の多くはポルトガルで収穫されています。コルク樫は樹齢20年を超えると樹皮の採取が開始され、樹齢200から300年くらいまで9年おきに収穫されます。
ワインに使用されるコルクは凹凸が少なく、適度な固さである3回目以降に収穫されるものとされています。
コルクの歴史
コルクは古代ギリシャやローマ、紀元前の中国でもすでに利用されていたことが知られており、人類にとってかなり付き合いが長いものです。ある場所では魚を釣る際の浮きとして利用されたり、履物の材料だったりもしましたが、床や屋根にも利用されていたので、古くから建材としての用途はあったわけです。
コルクのメリット
コルクが数千年にわたって人類に長く利用されてきたことには、さまざまなメリットがあったことが関連しています。
コルクの特徴としては弾力性があって軽いこと、防音性や断熱性が高いこと、撥水性が高く腐りにくいので水に触れる部分に使用することに向いていること、触ったときの感触が良いことなどがあげられます。
コルクタイルのメリット
ここからは、建材としてのコルクタイルのメリットを紹介していきましょう。
衝撃吸収性が高いので床材に向いている
コルクタイルは衝撃吸収性が高いので床材として使った場合、ものを落としても壊れにくいこと、人が転倒した際にケガをしにくいことなどのメリットがあります。そのため小さなお子さんや高齢の方がいる家庭では、転倒に備えて床材にコルクタイルを使用することをおススメします。
滑りにくいうえに歩きやすい
コルクは1㎤に対して約4千万個以上もの微小な気泡があり、その気泡が生む弾力性は歩きやすい程度に沈み込んでくれます。この気泡は水にぬれても弾力性や衝撃吸収性を失いませんから、一般的な居室の床だけでなく、浴室の床にも向いているわけです。
また摩擦係数が高いので滑りにくく、お子さんや高齢の方にとっても転倒しにくいメリットがあります。浴室の床に一般的なタイルを使った場合、濡れていると滑りやすく、硬度も高いのでケガにも繋がりやすい傾向がありますが、コルクタイルなら滑りにくい上にケガをしにくいので、浴室の床材に非常に適した素材と言えます。
保温性があるのでひんやりしない
コルクは多くの素材より保温性が高いので、素足でもひんやりするイヤな感触がありません。冬は浴室に足を踏み入れることに勇気が必要、ということもあると思いますがコルクタイルにすればそんなストレスはなくなります。
吸音性が高いので快適に暮らせる
コルクタイルは高い吸音性を持っています。そのため物を落としたりしたときの衝撃音をやわらげてくれますし、足音も吸収してくれますから、穏やかに快適に暮らす手助けをしてくれます。
延焼を防止してくれる
火災が発生した際、コルクは炭化が早いですし、膨張して空気の流れをカットするので延焼を防ぐ効果があります。
耐久性、耐水性が高いので長持ちする
コルクタイルは一般的な木材系の床材の2倍程度の耐摩耗性があるので、表面の摩耗が緩やかにしか起こりません。また、耐水性が高くあまり吸水しないので乾きが早く、水分を長時間含むことによる劣化を防いでくれます。
既存のタイルの上に貼れるので施工が早い
コルクタイルは浴室の既存のタイルなどの上から貼り付けていくことができますから、施工期間が短いというメリットがあります。
まとめ
コルクタイルを使った浴室リフォームについてまとめました。ここで書いたようにコルクには建材として非常に多くのメリットがあり、特に浴室の床には向いています。浴室の老朽化などでリフォームを考えている方は、ぜひコルクタイルを使うことを検討してみてください。
「アット!こどもの国」は横浜市青葉区にあります。当社は一般的な住宅のリフォームの設計、デザイン、工事に加えて、お風呂などのリフォームも積極的に行っています。優れた一級建築士と女性デザイナーならではのセンスあふれるプランニング、技術コンテストで最優秀賞をとるほどのベテラン職人が生み出すリフォームは、多くのお客様に好評をいただいています。
浴室リフォームとしては今回紹介したコルクタイルを使ったケースだけでなく、日本人が昔から愛しているひのきを取り入れたリフォームも得意としています。浴室リフォームなら、ぜひ「アット!こどもの国」にお任せください!